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ハッカー、「コンピューター不正アクセス犯罪者」のおもしろい語源!
9月16日付けのサンケイ新聞に、ハッカーに関する記事がふたつ載った。五面は「中国のハッカー攻撃・解放軍が関与?」というタイトル。イギリスの王立統合防衛安保研究所のニール部長の談で、「中国人民解放軍が関与している可能性が高い。〜日本政府も被害を受けている」という内容のもの。四面は、「コロムビアの音楽サイトを立ち上げた“伝説のハッカー”」に関するもの。そこで今日は、ハッカーの語源について・・・
この言葉、英語でhacker(ハッカー)とつづり、「コンピューターに不正アクセスしてデーターを盗み出したり、改竄したりする犯罪者」という意味。動詞のhack(ハック)は「ぶった切る」、それにer(アー=動作者を造る接尾辞)がついた。以上までのことは、ほとんどの人が知っている語源の常識!
辞書を引くと、hack(ハック)に「相手のむこうずねを蹴る」という意味が載っていて、hacker(ハッカー)は、「フットボールで敵のむこうずねを蹴って倒す人」。ただし、1863年にサッカーがイギリス産声を上げた時、hacking(ハッキング)は反則行為となっている。
ついで19世紀の末、ゴルフに大衆化の波が押し寄せた時代があった。多分、最初の波であったと思う。ロンドンから夜行列車に乗ってスコットランドにやって来た一見紳士風のゴルファーの一群。しかし、しかしそれは見せかけだけ! ゴルフの腕はひどいもので、緑のじゅうたんを敷き詰めた美しいリンクスのフェアウェイは、あっという間にでこぼこの地面に化した。アイアンを思い切って打つあまり、激しくダフって、地面に大きな穴を開けて行くからだ。そこから、スコットランドの正統派のゴルファーたちは、彼らのことを称して、duffer(ダファー=ボールを打ち損ね、大きな芝生を取る人)よりもたちの悪いhacker(ハッカー=芝生をずたずたに切り割きながらプレーする人)と呼ぶようになった。
このようにハッカーという言葉は、コンピューターの時代の前から、「人に嫌われる行為をする人」という意味で使われて来たのである・・・

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author:ぷるの飼い主, category:C_Computer(パソコンの語源事典), 11:53
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図書館はlibrary(ライブラリィ)。では、その語源は?
今日、図書館を2館めぐって来た。このブログの「はじめに」で書いたように、今、『古事記』の研究をしているため、図書館に眠っている古くって部厚い本がどうしても、必要なのだ。誰も絶対にリクエストしない本だから、2週間に1回貸し出しの更新をすれば、ずっと手元に置ける。だから、僕はいつも、図書館に勤めている人たちに、心の中でアリガトウといっている。そこで今日は、library(ライブラリィ)の語源を!
いつもお世話になっている研究社の『英語語源辞典』によると、ラテン語のliber(リベル)に由来し、その原義は「木の樹皮」であるとか。どうも古代ローマ人は、この「木の樹皮」の裏側に文字を書き、そこから「本」という意味が出て、「本屋」となったようだ。そういえば、paper(ペイパー=紙)は、古代エジプト人が象形文字を書いたpapyrus(パピルス)が語源であるということ思い出した。
昨今は、paperless(ペパーレス)時代。パソコン・携帯の全盛となって、本や雑誌や新聞などの売上げが激減している。しかし、間違いなくいえることは、活字媒体にはパソコンに載っていない情報が書かれているということだ。僕も現在ブログを書いているが、ブログの情報は、「耳から入って口に出る口耳(こうじ)の学」。パソコン的に表現するなら、「目から入って指に出る」。それに比べて、活字媒体から頭脳に入った学問は、全身から発し、情報の質と量が違う。何を言いたいのかというと、『英語語源辞典』のような基礎的な学究のベースを敷いてくれる人がいるからこそ、「語源のブログ」のようなものが書けるということ。図書館を訪れて、本を借りる度にそういうことを思う・・・

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author:ぷるの飼い主, category:C_Computer(パソコンの語源事典), 19:07
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blog(ブログ)、log in(ログイン)の語源は?
blog(ブログ)やlog in(ログイン)の語源を正しく知っている人は少ない。
ログハウスのlog(ログ=丸太)から来ているというと、えっと誰もが驚くだろう。ナポレオン時代の海洋戦争映画『Master&Commander(マスター&コマンダー)』を観ていた時のこと。帆船の船尾に立つ艦長が、水夫にロープにつないだ丸太を海に投げ入れるよう命じた。その瞬間、まだあどけなさが残る海軍幹部候補生の少年下士官が砂時計を逆にした。砂が落ち終わると、艦長は、どんどん出て行っていたロープを止めさせ、ロープに一定間隔で結んであるknot(ノット=結び目)を数えさせた。
たとえば砂時計1分で、10m間隔の結び目が10個出たとすると、時速6000m。これを海里1852mで割ると、3・24ノット。船の速度の単位ノット(時速1852m)はこれに由来する。高度の航速測定器がない時代は、丸太・ロープ・砂時計を使って、船の速さをはかり、航海のスケジュールを決めていたのだ。log in(ログイン)とは、「丸太を海に投げ込め!」という号令で、「航海開始・航速測定!」のこと。そこから「航海日誌」、さらにコンピューター用語の「接続開始」となったわけである。
author:ぷるの飼い主, category:C_Computer(パソコンの語源事典), 14:20
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